南阿蘇・一心行の大桜編

2008.5.11.作成


  ここ10年ばかり前から(10年まではならないかな〜)花見の季節になると南阿蘇の「一心行
 の桜」という名を耳にするようになりました。前回の阿蘇火口東編でも書きましたが、若いころ
 毎日阿蘇に通った私ですが、その当時はそんな桜の話はまったく聞きませんでした。(白水村
 在住の後輩がいたにもかかわらず…)調べてみると樹齢400年の大木だそうで、30年前も必
 ずそこにあったはずなのに当時はそんなに有名ではなかったようです。
 それがいつからか観光コースに組み込まれ、大型バスで見に来る人が絶えない、九州を代表
 する桜だという話を聞き、いつか見に行きたいと思っていましたが、機を逃しているうちに平成
 16年には2度もの台風被害に遭い、400歳の老木の今後を心配させましたが、見事な生命力
 で今もなお綺麗な花を咲かせ続けているとのことで、こりゃあなおさら見に行かねば…と今年
 4月12日、家族揃って大桜見物に出かけました。
 台風被害で折れた枝の部分は確かにボリュームが無くなっていましたが、それでも凄い存在
 感のある大木でした。欲を言えば、4月の花曇の空がもっとすっきり晴れていてくれたら、青空
 に桜が映えて綺麗だったろうな〜。
 
 
俵山の2つのトンネルを抜けると南阿蘇の風
景が車窓に広がる。
写真は久木野から見た阿蘇中央火口丘。
右に根子岳が見える。
駐車場の1kmばかり手前から
渋滞してノロノロ運転に…
私たちが帰るころにはこの渋滞は
倍の長さになっていた。
桜まつりの期間中の特別駐車場はご覧のよう
な原っぱで、第7だか第8だかまであったが、
すでに満車に近い状態だった。
一心行の桜の周辺は公園化されている。
中央が一心行の大桜。
後ろの山並みは南外輪山。
ちょうど満開時期で見事な花を見せている
一心行の桜の前で多くの人たちが記念撮影
をしていた。
白い花びらの中心がほのかにピンクに
染まって本当に春らしい美しさだった。
一心行の桜の由来書き。
因みに峯伯耆守は阿蘇氏の家臣だったらし
く、子孫は近くで薬局をされているらしい。
桜の木の下にある2基の墓石。
峯伯耆守の字が刻まれているのがわかる。
手前の切り株は平成16年の台風被害の痕。
台風による被害を受ける前は左半分も右側の
ように天高く枝が伸びていたらしい。
欠けた部分がいかにも惜しいが、巨木の凄さ
に圧倒させられるのには変わりない。
 
花の色は全体的に淡いピンクだが、この写真
での中央部は真白い花を咲かせていた。
上の写真とは違う角度から…。
手前のやはり満開の菜の花との
コンビネーションも美しい。
これで空が青空だったら…。
桜の開花時期は毎年南阿蘇村主催で桜まつ
りをやっているようで、こんなテント村で食べ
物や土産物屋さんが軒を並べていた。
トイレは管理事務所棟に常設のものがある
ようだが、満員の花見客にはそれでは足り
ず、ごらんの仮設トイレが大繁盛していた。
管理事務所のトイレは身障者などの優先
トイレとなっていた。
桜の脇では仮設ステージでなにやらライブの
準備でもしていたんだろうか?
見ることなく帰ったので仔細はわからず…。
帰り道によった池の川水源。
一心行公園のすぐそばだった。
湧水池は池山水源などと比べると随分小さい
が、知る人ぞ知る隠れた名水… と言っても
南阿蘇村の名水めぐりマップには載ってるけ
ど…。
湧水池は小さいけど毎分5トンの湧水量だそ
うです。ミネラルデータを見てもカルシウム分
が多く、体にも良さそう… とにかくとっても
おいしい(と言うか素直な水でスーッと体に
入る感じ)水でした。今では愛飲の文蔵の
水割りもこの水ばかり使っています。

 
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