● 初めての自作に挑戦!編  その2


  前ページまででハードの組み立ては終わりました。
  これからは組みあがったパソコンにモニターを繋ぎ、BIOSの設定やOSのインストール
 といったソフトのUPを行います。しかし、ここで思ってもいなかった事態が発生しました。
  上司の方から頂いた起動FDで今まで使っていたWin95がインストールできるものと思っ
 ていたのですが、意に反してインストールできず。
  さて、どうしたものかと思い悩んだNontaはどうしたか、順を追ってお話しましょう。
 
 
 まずはパソコンとモニターを繋ぎ、電源を入れる。
この時点でモニターは買ってなかったので、今まで
のPCをモニターとして使った。
 BIOSのバージョン、CPUの種類が表示され、続い
て各ドライブの認識、メモリーカウントが行われる。
 この画面が表示されている間に「Delete」キーを押
せばBIOSの設定画面に変わる。
 上の画面をそのままにしておくとこの画面になる。
この画面でCPUやメモリー、各ドライブがちゃんと表
示されていれば組み立てには異常無しということ。
まずはほっとする一瞬だ。
 この画面の一番下にはOSがインストールされてい
ないので起動できない旨の表示があり、組み立て状
況を確認したらリセットスイッチで一旦リセットし、上
の写真の画面からBIOSの設定に進む。
 これがBIOSの設定画面。
BIOSはWinが立ち上がる前に動作する一番基本の
ソフトで、Winの起動方法から日時の設定まで、事細
かに設定できる。 ただ、かなり専門的になるので、
説明書を見ながら必要なところだけ初期設定を変更
するに止めておいたほうが良い。
また一発で初期設定に戻すこともできる。

 さて、いよいよOSのインストールです。
ところがここで問題発生 ! 今まで使っていたPC(パナソニックWoody)に付いていたWin95
をインストールしようと起動FDからPCを立ち上げてみたものの、CD‐ROMドライブが認識で
きず、色々やってみたものの結局駄目で、パーツを頂いた上司の方に相談。
 これなら大丈夫だろうと作って頂いた起動FDで再トライするもやっぱり駄目で、仕方なく
Woody付属のCD‐ROMからのWin95インストールを断念。 念のためと会社のPC(富士通
FM‐V)付属のWin95と起動FDを借りてきて試しましたが、これもインストールできませんで
した。どうもメーカー製のPCに付いているOEM版のWindowsは他のPCにはインストールで
きないみたいです。 (何か裏技があるみたいですが、このこと自体認証違反になるので、
皆さん、やめておきましょうねぇ〜)
 2.3日この状態で思い悩んだ後、致し方ないと意を決して正規版のOSを購入することに
し、まだ動作が不安定と人づてに聞いていたWin MeではなくWin98SEをショップに行って買
い求めました。(21000円程度と今回の買い物では一番高くつきました。)
 
 カミサンに「お金使いすぎ!」と罵られながら買った
Win98SEのおかげでどうにかOSのインストールに
成功。(PCの重さにデスクの棚板が悲鳴を上げてい
るのはご愛嬌…)
 OSのインストール成功にほっとする間もなく次の
トラブルが…
 それは、本格的にメインのPCにしようと思いサウ
ンドボードやモデムボード、SCSIボードなどを組み
込んだときに起きた。
 まずはインターネット環境を作るため、モデムを組
み込み、次にスキャナ、PDドライブの為にSCSIボー
ドを取り付けた。
ここまでは異常なし。
次にせっかくだから音も鳴らそうとサウンドボードを
組み込んだのだが、ぜんぜん音が鳴らない。
何でだろうと色々いじっているうちにモデムが動か
なくなった。
写真は1980円で買った56kモデム。
 何がなんだかわからないNontaは、本屋で何か解
決策が書いてある本が無いかと探し回った。
 そして巡り合った本がこれ !

「Windowsに周辺機器を正しく認識させる」
著者:前川武弘  発行所:(株)ディー・アート
価格2000円(税別)
 この本を読んでわかったことは、AT互換PC(一般にいうDos‐V機のこと)にはリソースな
るものがあり、そのなかにはIRQ(割り込み要求)番号というものがあって、各周辺機器に
はこのIRQ番号が割り振られているということだった。
 詳しく書くと難しくなるのでやめておくが、問題はこのIRQ番号が16個しかなく、さらには、
キーボードコントローラーとか各ドライブを制御するIDEコントローラーといった、マザーボード
上に実装されているいくつかのデバイスにも割り振られていて、実際に使える空きIRQは4
個程度しかないので、それを使ってしまうと後はIRQの競合が起こってハードウェアの認識
に失敗する、ということだった。
 さっそくこの本の指示通りにデバイスマネージャーで調べてみたところ、SCSIボードとモデ
ム、サウンドボードが競合しており、モデムとサウンドボードが認識されていなかった。
さらによく見てみるとサウンドボード上には5つのデバイスがあり、そのうちの3つはIRQを必
要としていること、SCSIボード、モデムボード、そしてビデオボードが1つづつIRQを要求して
いることがわかった。
 このような場合、Win98からはIRQの共有ということができるようになったそうで、このIRQ
ステアリング機能を使えば、PCIバスに接続するデバイスに限り、1個のIRQを4つまでのデ
バイスで共有できるという事なので、早速その機能を使って認識させようとデバイスマネー
ジャーを開き、IRQステアリングを使用できるようにチェックを入れてみたが、表示は「使用
不可」のまま。下の方には「IRQのテーブルにエラーがあります」の表示。
 色々調べてみると、このような場合でステアリング機能を使えるようにするには、BIOSの
アップデートが必要で、BIOSのアップデートには失敗の危険があり、もし失敗するとマザー
ボード自体を交換しなければならなくなるということだったので、IRQの共有を断念し、ひと
まずは、サウンドボード上のIRQを要求するデバイスを使用不可にして、SCSIとモデムを認
識させた。
 この状態では音(ビープ音以外の音)は鳴らないが、しばらくの間この状態で使うことにし
て他のアプリケーションソフトのインストールを済ませ、一応使える状態になった。
 
 アプリのインストールも無事に済み、一応使える
状態になった。
2000年の暮れから作り始めた自作1号機も、半月
ばかり掛かってどうにか使えるようになった。
 更にこのあとも「何とかして音が出るようにしないと」と思い色々やってみたが、結局はモ
デムを以前使っていた外付けの56kモデムに替え、使っていないUSBポートを使用不可に
したりしてIRQの空きを作り、サウンドカードを認識させて、最終的に完成したのは製作開始
から1ヶ月ほど過ぎた頃だった。


「自作パソコン事始」は2台目編、1台目改造編と続きます。
ボチボチとUPしていきますのでお楽しみに!!
またこのコーナーについての質問、ご意見ご感想などは
Nonta までドシドシお寄せください。


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