● 2台目製作 ! 編
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前章までで紹介しました様に、何とか使えるPCを1台自作したわけですが、これで自作 の面白さに目覚めてしまった私は、以後少しづつ深みにハマっていく事となります。 (予算に限りがあるのでズブズブとハマっていく訳にはいかないけどね…) そんな状態で、’01年の3月には長男の高校進学の祝いにPCを…と思い立ち、1台目も 1回バラして、パーツをシャッフルして2台のPCを組み上げようと考えました。 (以後長男用のPCをケースが1台目の流用なので1台目(改)、私用のPCを2台目と表記 します。) ここではそのなかで、2台目の製作を順を追って紹介したいと思います。 まず2台目製作の前に考えたことは、マザーボードは最新の物を…という事でした。 Slot1などの製品も中古パーツショップにはあるものの、今後のアップグレードのことを考 えればSoket370かSoketAのマザーを買っていたほうが、これから先新しいCPUに載せ 替えるときにも融通が利くだろうと考えたわけです。その上で、予算はなるべく押さえて… というのが大前提としてあるわけで、少しでも安いCPU (Soket370かSoketA対応のもの で)を探してそれに合ったマザーを購入することにしました。 |
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インターネット通販で中古のCPUを探したらAMDの Duron/700MHz、Box(CPUクーラー付き)が6980円 で出ていたので即座に購入。これでマザーボードは SoketAのものを選ぶことになった。(このときAMDの K6-2/475MHz・3D Now!も4780円で出ていたの で、1台目(改)の為に一緒に購入。) |
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マザーボードはAOpenのAK73PROが日本語マニュ アルも充実しているみたい(箱が日本語表記)な上に、 価格も14800円と他のと比べて安いほうだったので、 コレに決定。 |
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AK73PROのCPUソケットにDuronを装着した状態。 このマザーのチップセットはVIAの Apollo KT133で、 ノースブリッジに取り付けられた純金製のヒートシンク が目を引く。 (チップセット…CPUとメモリーやPCIバスなどのデバイ スとの橋渡しの役目をする重要な部品。普通、ノース ブリッジとサウスブリッジのふたつのチップで構成され ている。) |
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Duron/700MHz・Boxに付いていた純正クーラーを 取り付けたところ。 AMDのAthlon、Duronはコア欠けが起きやすいので、 慎重に作業を進めた。 (コア欠け…CPU中央のコアが欠けること。コアの角が ほんの少し欠けただけでも動作しなくなることもあるそ うだ。) |
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メモリーは256MBのものを1枚装着し、ビデオボード は1台目のものを流用した。 この段階ではその他にSCSI-2ボード、56Kモデムを 装着している。 このマザーボードは、通常ジャンパスイッチ等で行う CPUの設定をすべて自動でやってくれるので、随分と 楽だった。 |
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HDDは1台目のもの(7200rpm/15.3GB)を流用し、 CD-ROMドライブはSONY製の16倍速ドライブ(中古) を1980円で、FDDは新品を1980円で購入した。 ケースは、ATXのミドルタワーで、300Wの電源がつ いているものを選んだ。 |
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ひとまず組みあがったPCの前面と背面。 この段階での背面の拡張スロットは 上から USB 3・4ポート ビデオボード 空き 空き SCSIボード 空き 56Kモデム となっている。 |
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組みあがった2台目PC。 今回はOSのインストールや、各種のドライバのインス トールも何の問題もなく完了。 Duron/700MHz+256MBメモリーの速さを初体験し た。 (このディスプレイは三菱のRD17Mという17インチの 製品で、中古品を9800円で買ってきた。) |
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完成後も拡張は終わらない。 まず、CD-R/RWドライブ(新品バルク品で12800円)を 取り付け、更にIEEE1394ボード(VideoStudio4付き) を購入、取り付けた。 |
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7月になって、熊本市内のパーツショップでDuron/ 900MHzバルク(新品)が9980円になっていたので、 それまでの700MHzと交換した。 |
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CPUを900MHzに替えてから、CPU温度が上がり気 味だったのと、700MHzに付属のファンは7000rpmの ファンで、少しうるさかったのでいいのがないかな〜 と物色していたら、なんと写真のSDスカイブの中古品 が580円で売られていたので、買って取り付け。 このファンは松下製で、4000rpm。とっても静かにな りました。 |
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メモリーが随分安くなったので、256MB/PC133を 4500円くらいで買って、1台目(改)に装着。それまで 1台目(改)に載せていた128MBのメモリーをこの2台 目に載せて、2台目は計384MBとなった。(写真右) 夏場の温度対策として、ケースファンを取り付け、A DSLへの下準備として、LANボードも取り付けた。 (写真左) |
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8月下旬現在での2台目の前面と背面。 拡張スロットは上から USB 3・4ポート ビデオボード LANボード 空き SCSIボード IEEE1394ボード 56Kモデム となっている。 |
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8月下旬現在のMY PC(2台目PC)の姿。 スケルトンタイプのスピーカーは980円。 さて今度はどこをいじろうか…と考えるのが楽しい。 |
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’01.12月に熊本のショップで見つけた知る人ぞ知る 「玄人志向」シリーズ。 これはグラフィックボードでビデオチップはnVIDIAの GeForce2MX400で、9000円弱で出ていたので購入 した。 |
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これがそのボード。ビデオチップには熱対策のファン が取りつけられている。 チップ周りに8個並んだVRAMは合計64MBを搭載して いる。 |
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早速AGPスロットに装着。だが、PCIスロットに挿して いるLANボードにFANが半分隠れてしまっている。 このままでは放熱効果が半減か…と思いLANボード をひとつ下のスロットに移そうとしたが…。 |
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丸で囲んだコンデンサが干渉して(ボードが接触して スロットに挿さらない)ひとつだけ空いているNo.2ス ロットには移せなかったので、仕方なくそのまま使う ことにした。 |
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2003年の3月半ば、フリーズしたのでリセットして再起 動しようとしたら、「CPUエラー」の音声が…。 一度電源コードを抜いて入れ直してもやはり同じく「C PUエラー」の声。「え〜」と思いながら長男のPCとCP Uを入れ替えたりしてみて、間違い無くDuron900が壊 れたことを確認。 仕方が無いので熊本市内のショップにTELを入れ、私 のマザーに合うCPUの在庫があるか確認を取ったが、 古い形式になるので、流通量が極端に少なく、取り寄 せても2〜3週間かかるということだった。 |
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そんなには待てないので、以前Duron700とK‐6‐2を 買ったネットショップを調べてみるとAthlonの1.1GHz が3500円で出ていた。 早速代引きで購入し、壊れたDuron900と取り替えた。(左がAthlon、電源の上にあるのが壊れたDuron) しかしDuron900が壊れた原因は何だったのか? 焼けたわけでもなさそうだし、コア欠けも無い、う〜ん、 なんで壊れたの? |
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2003年8月、TVチューナー&ビデオキャプチャボード (NOVAC PrimeTV7133)を追加。ブロードバンド化に より使わなくなった56kモデムをはずして取り付けたが TVが映らず、サポートにメールするとマザーボードの BIOSをアップデートしてみてくれとの返事…。その言 葉に従いBIOSのアップデートを行ったところ、正常に 映るようになり一件落着。 ちなみにこの時点での拡張スロットは左からUSB、ビ デオ、BIOSレスキューの切り替えスイッチ、SCSI、LA N、IEEE1394そしてTVチューナー&キャプチャとなる。 |
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2004年3月、雑誌で動画ファイルをDVD化しようという 記事を読んでいてDVDドライブが随分安くなっているの を知ったNontaは早速ネットで検索。DVD-RAM付きの スーパーマルチがソフト付のバルク品で16600円程度 (消費税、送料別)だったのでカミさんにおねだりして 購入。このLG電子のGSA4082Bは日立LGのOEM製 品の中では最も安いので人気の品。 性能は(書込み)DVD+-Rが8倍速、+-RWが4倍速、 RAMが3倍速と現時点では最強のスペックだ。 |
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MyPCに組み込んだところ。 今まで使っていたCDドライブと交換、下のCD-R/RW ドライブと2台の構成にした。 さてこれからDVDで何をしようか、動画ファイルのDV D化や、DVDレコーダーで録画した映画のPCへの取 り込みなど、いろいろ面白そうだ。 |
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2004年8月、この記録的な猛暑にMyPCも悲鳴をあげ ていた。特に動画のエンコードをする時など留守中に PCに仕事をさせるときにもエアコンをつけていないと フリーズする始末。こりゃ〜CPUクーラーの力不足か な?と思い、価格比較サイトで適当なモノを探すこと に…。するとクーラーマスターの製品に面白いものが あったので詳細を見てみると、ヒートシンクは総銅製 の80×80×51mmで80mmのブロアタイプのファンが 付いているというユニークなもので最安店での価格は なんと1600円だった。 とは言え、これに送料やら手数料(代引の場合)など が掛かると3000円を超えるので、念のために熊本市 内のショップを覗いてみたところ同じ物が5000円台! なんで〜と思いつつもネットで買ったほうが圧倒的に お得なので、1600円のショップで購入した。 (送料、 代引手数料込みで3260円。) 写真がそのAERO7+で、実物はかなりデカイ!ソケット 周りのコンデンサーなどと干渉しないかな…と心配に なったが、何とか無事に取り付けられた。 |
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このクーラーのブロアファンは回転数調節機能付きで、 ファンコントロールのつまみがついている。このつまみ は背面の拡張スロットか前面の3.5インチベイのどちら かに取り付けられるようになっており、私は前面に取 り付けた。 ただ、この3.5インチベイ用のパネルを固定するための ねじ穴がベイのフレームまで届かず、仕方なく樹脂製 のフロントパネルに瞬間接着剤で固定した。 |
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ファンの回転数は1900〜3500rpmの範囲で調節でき る。3000回転を超えると少し音が気になるが、夏場の 気温が高い時は致し方ない。3000回転で動画再生な どをしても今のところ50℃以内で安定している。 冬場になれば2500回転以下でもいけるならば、随分 静かになるはずだ。 |
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ここより下が今回の更新です。 | |||
2004年の暮れ、またまた上司の方から不要になった マザーボードを頂いた。このマザーはソケット478でイ ンテルのPentium4、Celeronに対応。 チップセットはVIAのP4X266で、FSB400と少し古い型 になるが、AK73Proと比べればはるかに強力なマシン が組めるマザーだ。 このマザーは型番「85DRV」とあるだけでメーカー名の 表記がない。いろいろネットで調べてみると、当時VIA とインテルがこの「P4X266」というチップセットをめぐっ て係争中であり、マザーメーカーがインテルに気兼ねし て(?)わざとメーカー名を出さなかったんだとか… (ちなみにメーカーはSOLTEKだそうです。) |
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このマザーに対応したCPUはインテルのPentium4(F SB400)かCeleronだが中古も含めて1万円前後で買 えるものとなるとCeleronは2.8GHzまで、Pentium4 だと2GHzまでくらいだった。セレの2.8のするかPen4 の2Gにするか迷ったが、ネットでの評価を見ると2次キャッシュの多いPen4のほうがおすすめみたいなことが 書いてあったので、Pentium4の2AGHzのBox(中古) を11800円で買った。 |
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Box品のパッケージ内。 右がCPU本体、左は純正クーラー。 因みに今まで使っていたクーラーマスターのAERO7+ はソケットが違うため使えない。 |
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早速マザーボードの交換に取り掛かる。 今までのAK73Proから各種ケーブル、拡張ボードなど をはずした状態。 なお、AK73ProではメモリーはSDRだったが85DRVで はDDRとなるので、PC2100の512MBのものを1枚用 意した。 |
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ソケットにCPUを挿した状態。 このあとシリコングリスを薄く塗り、ヒートシンクを取り 付ける。 |
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純正クラーをセットし、512MBのメモリーを挿し、フロン トスイッチのケーブル類、電源ケーブル、HDD、FDDの ケーブル等を接続し、ビデオボードを取り付けた状態。 |
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PCIスロットにSCSI、LAN、IEEE1394、TVチューナー キャプチャなどのボードを取り付けて一応Pen4への 大改造は完了した。 |
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Windows起動後のシステムのプロパティの画面。 CPUとメモリーの表示がちゃんと変わっている。 マザーボードを交換した場合、そのままでも一応Win dowsは起動するが、オンボードデバイスなどが違うた め、いろいろな不都合が起きる。やはりOSの再インス トールは避けられない。 あらかじめ必要なファイルの バックアップを取っておいてOSの再インストールを実行 した。 ちなみに現在の構成はCドライブ(12GB)にWin2000、 Dドライブ(15GB)にWinXPを入れたデュアルブート構 成で、新しいPC環境は自己紹介に記載しているよう になった。 |
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以上のようにして作った2台目PCが現在のNontaの愛機です。 まだまだこれからも拡張を続けていきたいけど、どこまでカミサンが見逃してくれるやら… 想像のなかでいろいろ拡張を楽しむNontaでした。 |
2台目と平行して1台目(改)の製作も行いました。
次回はその模様を紹介します。
またこのコーナーについての質問、ご意見ご感想などは
Nonta までドシドシお寄せください。