大宰府(九州国立博物館)編

2006.3.24.作成


  2006年3月5日、久方ぶりに大宰府に行った。下の娘が中学生なので、学業祈願もあるが、
 今回は昨年開館した日本で四番目の国立博物館、九州国立博物館をメインにした。
 
   開館から日にちが経っているので混雑も落ち着いただろうと思っていたが、大宰府に着い
 てみると大変な人出で、「まだこんなに混雑してるの?」と思ったNontaだったが、実は……。
 
 
駐車場についたのが10時半頃だったと思
うが、すでに大駐車場の3/4ほどは埋まっ
ており、日曜日とはいえ、なんでこんなに
多いの?と思ったNontaだったが…理由は
いずれわかることに…
 
お土産店の並ぶ参道を抜け、心字池に掛
かる三つの橋を渡る。
(♪心字池に掛かる〜三つの赤い橋は〜
一つ目が過去で〜二つ目が〜今♪「飛梅」
byさだまさし)
心字池を渡って真直ぐ行けば天満宮だが、
今回は先に国博を見たいので、右に折れ、
だざいふ遊園地のあるほうへ進む。
 
境内は梅の花がちょうど見ごろで、紅白、
とにかく綺麗だった。
 
そして少し進むと…そこに混雑の理由が…
満開の梅の木々の中に現れた大きな仮設
スタンド。その入り口付近で「一般観覧者の
方は並んでくださ〜い」と叫ぶ人たち。
一体なんだ?と思っていたら、ご覧の通り…
 
正直言って「曲水の宴」が何なのかを知ら
なかった私は何があるにしてもこんなに人
が多いんじゃ、見るにも見れないだろうと
思い、予定通り国博への道を進むことに…
だざいふ遊園地(旧・だざいふえん)のほん
のちょっと手前右側に現れたのがこの国博
への連絡通路入口。
ここから国博までのアクセストンネルをエス
カレーターと動く歩道で抜けていく。
アクセストンネルのエスカレーター部分。
車椅子利用者の方のための斜行リフトも完
備している。
アクセストンネルの動く歩道部分が終わる
と目の前に圧倒的な存在感を示す独特の
建物が…
この日は花曇りだったけど、夏の青空の日
なんか、この壁面のガラスに青空と木々の
緑が映えて綺麗だろうなぁ〜
おおっと、あれはもしや…?…博物館の前
で見つけたのが、以前私のBBSでも話題に
上った「大王のひつぎ実験航海船・海王」。
 
畿内地方の天皇陵などの石棺の材料に熊
本県の宇土半島で産出する馬門石(阿蘇
熔結凝灰岩)が使われていたことから、こ
の石棺を古代の人たちがどうやって宇土か
らはるばる大阪まで運んだのか?その謎
を探るために2005年夏、この海王によって
実験航海が行われた。
実際の航海は伴走の現代船の支援を受け
つつ、有明海、東シナ海、玄界灘、瀬戸内
海、播磨灘、大阪湾の1006kmを22の港に
寄港しながら34日間かけて渡った。
(漕ぎ手は下関の水産大学校カッター部の
若者。)
 
現在博物館前に展示してある海王には写
真のように乗ってみることが出来る。
馬門石で作った石棺〈大王のひつぎ〉を載
せた台船(大きないかだ)をこの海王で曳
航しての34日間。オールの支点部分には
激闘の跡が…
水産大学校の学生さん、お疲れさま!
海王の展示場の右手に観覧券売り場があ
る。特別展示場と常設展示場で料金が違っ
ていて、特別展示場の観覧券で常設展示
場にも入れる。このとき、特別展示場では
「中国 美の十字路〈クロスロード〉」という
のをやっていたが、今回は常設展示場(文
化交流展示室)のみの見学とした。
 
この場合、中学生以下は無料となるので、
(証明できるもの必要)私たち夫婦と長男で
大人、420円×3 だった。
博物館の入り口。
 
常設展示場(文化交流展示室)は四階なの
で、エントランスを抜け、エスカレーターで四
階まで上る。
 
当然の如く展示室内の撮影は禁止のため、
これ以降の写真は無い。
         常設展示場(文化交流展示室)内の案内MAP。
        開館時の目玉だった「漢委奴国王の金印」や、初代福岡藩主「黒田長政所用の鎧兜」は特別
        展だったらしくすでに無く残念だったが、伊能忠敬の日本地図や本邦初公開という竹崎季長の
        「蒙古襲来絵詞」(もうこしゅうらいえことば)が上のマップの11番周辺に展示してあり、見ごた
        えがあった。
         面白かったのは、展示品ではなく、見学者の中に歴史オタク?の女子高生?がいたことで、
        「キャー本多平八郎の刀だって〜ウッソォ〜忠勝よ忠勝!すっご〜い!」とか「あ〜これ竹崎
        季長が蒙古襲来のときの自分の戦功を安達泰盛に訴えてるところじゃない?すっご〜い!」
        (解説を読むと今回開いていた場面はその場面ではなかったが…)などとはしゃいでいたこと
        で、歴史好きの私としては、なんとも微笑ましくなった。
 
                    九州国立博物館のホームページ
 
国博を出て昼食を済ませ、(すごい人出だっ
たので、食事処もどこも満杯で、やっと入れ
た食堂もオーダーの品が来るまで随分待た
されたが…)娘の学業祈願に天満宮へ。
楼門越しに見た天満宮本殿。
太宰府天満宮本殿。
いわずと知れた天神様、菅原道真を祀る
総本社。学問の神様ということで、受験生
の絵馬が多く奉納されていた。
 
私の子供のころは毎年家族で西鉄電車に
乗ってお参りに行っていた記憶がある。
 
本殿前の白梅が「東風吹かばにほひおこ
せよ梅の花 あるじなしとて春な忘れそ」と
いう歌で有名な「飛梅」。
今を盛りに咲く飛梅の前では記念撮影をす
る人が絶えなかった。
 
  太宰府天満宮のホームページ
 
この後、おきまりの梅が枝餅を買い、帰り道にちょっと大宰府政庁跡(都府楼跡)に寄って
家路についたわけだが、後で「曲水の宴」の何たるかを知って、あの時、仮設スタンドに
よじ登ってでも写真の1枚でも撮っておけばよかった…と後悔したのは言うまでも無い…。
 
 

 
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